社内言語としての英語

IT企業の大手楽天では社内言語を英語に統一しています。2012年社員のTOEIC平均点は700点を超えているとのことです。会話は勿論のこと、プレゼンテーション、資料や一般的な社内文書に至るまで英語化しているのですからその徹底ぶりがうかがえます。また、社員が英語に詰まっても日本語を話すことは許されないというのですから厳しさもひときわです。

三木谷社長が不思議に思ったのは、以前外国人社員が数カ月で日本語をマスターし、不自由なく会社での生活を送っているのになぜ日本人には英語に対する苦手意識が払しょくできないのだろうということでした。昔から日本では中学校、高校で6年も英語教育に費やしているのに上達しないと言われ続けてきました。しかし、読解や作文に関しては日本の英語教育は優れていると思います。話すことやリスニングが下手なので日本人は英語が苦手というイメージができてしまったのでしょう。

楽天でも英語導入当初は500点だったTOEICの平均点も730点台まで上昇し、英語での業務も高いレベルで行なわれていると聞きます。企業の英語化の流れは急速に進んでいますが、日本語厳禁という会社から日本人同士なら可という会社ところまで流動性があります。いずれにせよ、英語をふだんから日常語として使用することで、海外への出張や赴任も気負うことなく推進でき、外国企業との交流もより親密になってなっていくと思います。外国人社員の受け入れもますます盛んになるでしょう。ITの勇、楽天が先鞭を切った英語化の流れは順調に進んでいるようです。

IT企業では今やプログラミング言語のみならず、英語も必要とされる時代になったのです。今後は他の企業でも、その取り組みがなされていることでしょう。